この記事のおススメ対象
・リスニング力を勉強したての方
・リスニングの伸ばし方が分からない方
・シャドーイングに興味がある人
何十年も前から、通訳の訓練法として使われている「シャドーイング」
一般的にリスニング・スピーキング・発音矯正などに大きな効果があると言われていますが、シャドーイングを実際にやってみると凄く難しく感じる方も多いと思います。
効果的な方法と言われ続けるも、挫折者が多いため、大きく根付かない学習法の「シャドーイング」
今回はそんな経験を克服するため、「シャドーイング」についての正しい学習ステップについてを分かりやすく書いていきます。
シャドーイングの学習特徴について
「シャドーイング」をwikipedeiaで検索すると、以下のように記載されています。
シャドーイングとは、(イヤホンなどで)音声を聞いた後、即座に復唱する実験技術である。 言葉の聞き取りと発音の間の反応時間254ミリ秒から、150ミリ秒までの短さになる。 これは、発声の音節の長さの遅れといえる。対象者はただ復唱するように指示されても、自動的に文法や意味処理する。 シャドーイングで復唱される言葉の方が、単に音読する場合より、より口調などの模倣が忠実に行われる。
出典:wikipedia
つまり、漠然と英語を聞くのではなく、「真似をしようとして聞く」⇨「復唱する」という学習方法です。
また英語音読とは異なり、英語音と同じスピードで話される音を聞き取りながら、重ねるように発声していきます。
シャドーイングの期待される効果について
シャドーイングは、音読と異なり、聞こえてくる音にたいして時間をかけずに自身の口から話す学習方法ですが、このシャドーイングをすることによって期待される効果の中で主な効果として次のような事が挙げられます。
- ネイティブの話すスピードに慣れる
- 耳・口の複数の器官を利用して言葉に慣れる
- スピーキングや発音にも効果がある
この「言葉になれる」という感覚を通してでないと得られない事こそが、シャドーイングで期待される効果です。
シャドーイングを挫折する主な要因
上記で述べたように、英語学習にとってシャドーイングは有意な学習方法ではありますが、世間一般に「挫折しやすい」学習方法と言われています。
その主な要因に上げられるのが「飽き」です。
シャドーイングは短期間で能力を急上昇させる学習方法となっていますが、それにも関わらず、挫折者が多い要因となっています。
シャドーイングって効果は有るのはわかるけど、飽きやすいし続かないのが難点です
この「飽き」こそがシャドーイングが続かなくなる主要因であるならば、この「飽き」を少なくさせる事こそがシャドーイング成功の道という事ができます。
次に「飽き」をできるだけ減らす方法についてを述べていこうと思います。
1:教材選び
シャドーイングにとって、教材選びは非常に重要な項目です。
そして、シャドーイングの教材選びについての重要な選択ポイントは以下の3つ。
- スピードが速すぎない
- 綺麗な音声データ
- 興味がある内容を取り扱ってるもの
「①スピードが速すぎない」については、読むスピードが速すぎると、音を拾う事に全ての気を向けるあまり、発声の行動に頭が切り替えられなくなるため、結果として消化不良を起こしてしまいます。
つまり、「消化不良」⇨「シャドーイング難しい」⇨「難しいからやめる」というサイクルに陥ってしまい、結果として挫折へとつながってしまいます。
「②綺麗な音声データ」については、音が綺麗でなかったり、変なスラングが入っていたりすると、初心者の方にとっては、それがノイズに認識する為、逆に混乱してしまいます。
つまり「頭が混乱」⇨「シャドーイング難しい」⇨「難しいからやめる」というサイクルに陥ってしまい、結果として挫折へとつながってしまいます。
「③興味がある内容を取り扱ってるもの」については、その名の通り、退屈な内容の英文を聴くのは結局、挫折への近道となってしまう為、それを防ぐためには興味がある内容を取り扱っている方が良いです。
おすすめなシャドーイング教材について
基本、「教材の選び方」にそった教材なら、どの教材を使って頂いても構いませんが、教材自体分からないかたであれば、とりあえずNHKラジオテキスト講座をお勧めしておきます。
NHKラジオ英会話(NHKテキスト)
理由:様々なテーマを意識的に取り扱っており、飽きがこないような内容構成となっているため
尚、実際に書店に赴いたり、BCCやJapan Timesなどの英字新聞などで興味ある個所のみを毎日ピックアップしてシャドーイングするのでも全然かまいません。
2:シャドーイングする上で注意するポイント
シャドーイングをする上で、以下の点に気を付けると効果的な学習につながります。
- まずは音声のみを聴く
- 英文を確認しながらリスニングをする
- 一文ずつを区切ってリピートする
- 音声を聞きながら一緒に音読する
- 文章を見ながら少し遅れて音読する
- 文書を見ないで音声に遅れて音読する
3:シャドーイングをする頻度について
引き続き、シャドーイングをする頻度については、多いほど身に付きやすいというのが正解ですが、1日にがっつりするよりは毎日コツコツ行う方が後になって効果に出やすいと言われています。
その為、飽きが出来るだけ来ない為にも、通勤や通学の時間を使って1日10分でも良いので継続して学習してください。
2か月後には、かなりの効果が出ているはずですよ。
さいごに
シャドーイングって慣れるまでは大変ですが、慣れれば一気に英語力が上昇します。
なので「飽き」が来ないように楽しくシャドーイングが出来るように、「すき間時間」を最大限に有効位活かして、楽しくリスニング力を鍛えていきましょう。