この記事のおすすめ対象
・読解力を伸ばしたい英語学習者
・音読効果を知りたい方
・英語偏差値を伸ばしたい学生
書店やネット上では「音読」についての情報が氾濫しており、「音読をすることが英文読解の近道」と紋切り型の情報が氾濫しています。
私も学生の頃、教師から「英文を読むときは必ず音読しなさい」と言われるがまま、何も考えずに英語の音読をひたすらしていたこともありました。(何も考えずに英文を読んでいただけでは、成績は上がりませんでしたが・・・)
この記事では、「英文の音読効果」について、実際どうなのかを解説していきたいと思います。
音読の一般的な効果について
英語の音読とは
英語の音読とは、目に入った英語文字を自分の声で出して反復する事です。
音声通りに声に出すことで、視覚情報だけでなく聴覚情報を刺激する事で、総合的な英語力を上昇させる学習方法です。
(音読と似た学習方法としてはシャドーイングが挙げられます。シャドーイングは、英語音声のすぐ後についていく英語学習方法で、音読は、一文を聴いてから音読する方法です。)
英語の音読効果は?
英語を一文一文音にだして読む事での最大の効果は「リスニング力」「発音力」の向上です。
英語を音で理解する事で、リスニング力は飛躍的に上がります。
同様に、実際に英語を口に出して読むことで、スピーキング力の向上にもつながります。
音読する上で、最も重要な事は「正しい発音」を理解する事です。
その為、CD等の音声媒体は必ず入手しておいてください。
「英語読解力」に対する音読の効果について
では、英語読解力に対する英語音読の効果についてはどうでしょうか?
結論から言うと、「英語読解力」自体は音読する事で、そこまで大きく伸びることはない方が多いです。
(中には、音読によって英語読解力が大きく上昇したという方もいらっしゃるかと思いますが、むしろ少数です)
但し、ヒアリング力・スピーキング力の上昇が見込めますので、回りまわって英語読解力の上昇に結び付くこととなります。
以下、英語音読について「正しい学習方法」を記載していきたいと思います。
効果的な音読方法と行う上での注意点について
音読を効果的に行うにあたって、以下の事を注意しながら学習を進めることをおススメします。
- 用いる文章は、自身の英単語力の範囲内にする
- 発音・音の高低を理解しながら音読する
- 毎日、やや過剰と思える程度で音読を繰り返す(目安としては10回)
- 慣れてきたら、音読スピードを上げていく
- さらに慣れてきたら、文章を見ずに音声だけで音読する
まず、音読に用いる英語教材について、自身のレベルを超えた英単語や構文が無い教材を用いて学習する必要があります。
同時に、英文の発音・高低を意識しながら学習するのはもちろんの事、音読回数については、1回・2回といった少ない回数で終わらせるのではなく、やや過剰と言えるぐらい(目安として10回くらい)の音読反復を繰り返す方が、回りまわって英語力を向上させることが出来ます。
このように、英語反復を繰り返すことで、英語力が上昇していきますが、上昇に応じて英語読解のスピードを上昇させたり、英語文章を見ずに音声だけで学習するなど応用をすることで、英語総合力が効果的に上昇させることが出来ます。
英語音読のおすすめ教材
みるみる英語力がアップする音読パッケージ トレーニング
こちらの本は単語レベルが中学レベルで簡単な文章ばかりなので、いろんな英文を音読するための足掛かりとしてぴったりのトレーニング本です。
(リスニング・スピーキング・シャドーイングが1冊ですることが出来る本です)
おススメ対象:英語初心者
ぐんぐん英語力がアップする音読パッケージトレーニング(中級)
こちらの本は、上述の「みるみる英語力がアップする音読パッケージ トレーニング」では物足りないと感じる方向けの音読トレーニング本です。
おススメ対象:英語中級者(学習素材としては英検2級のリスニング問題英文を使用しています)
もっともっと英語力がアップする音読パッケージトレーニング(上級)
こちらの本は、上述の「ぐんぐん英語力がアップする音読パッケージトレーニング中級レベル」が物足りないと感じる方向けの音読トレーニング本です。
おススメ対象:英語中上級者(学習素材としては英検準1級レベルのリスニング問題英文を使用しています)
こちらの本は、音読パッケージシリーズが肌に合わないと感じる方向けのおススメ教材です。
「本人のスピーチ」「ナレーターによるFast(分速170~180語)」「ナレーターによるSlow(分速120~130語)」の3種類の音声で構成されており、効果的に音読する事ができるように作られています。
おススメ対象:英語中級者
まとめると
英文読解をする上で下記の事を注意しながら英文読解学習をすると、効果的に英語力を向上させることが出来ます。
- 用いる文章は、自身の英単語力の範囲内にする
- 発音・音の高低を理解しながら音読する
- 毎日、やや過剰と思える程度で音読を繰り返す(目安としては10回)
- 慣れてきたら、音読スピードを上げていく
- さらに慣れてきたら、文章を見ずに音声だけで音読する
また、同時に効果的な教材を用いることで、更に英語力を伸ばすことができるようになるので、音読の方法を十分に理解した上で、音読に励んでくださいね。